【ぶれない経営をするために】

企業は、時流適応業だと言われます。
しかし、時代の変化ばかりを気にして、あれやこれやと手を出しているようでは
企業は力強く前進していくことができません。
どのような試練にあっても、信念を曲げることなく突き進むリーダーであってはじめて
社員もついていくことができるのです。

経営には、変えるべきことと、変えてはならないことがあります。
「不易流行」と言いますね。技術は日進月歩です。
新しい技術を導入することによって、これまでできなかったサービスを提供できるようになることもあるでしょう。

しかし、場合によっては、新技術を導入することが、新たなリスクを生む場合もあります。また、社員にノウハウが伝承されなくなることもあるでしょう。そのような場合、どうするのかをリーダーは決断しなければなりません。

その際に必要となるのが、「経営哲学」です。わが社をどのような考え方で運営するのか。このベースとなる考え方、価値観をまとめたものが「経営理念」です。社是、社訓と言われる場合もあります。価値観が確立してなければ、行動がぶれてしまいます。ですから、まずは、わが社の価値観を明確にしておくことが必要なのです。加えて、「わが社の使命」も明文化しておきたいものです。わが社の存在価値とは何か、何のために事業を行っているのかを明確にしておくことです。いわゆる目的の明確化です。何かをやるかやらないかは、この目的にあっているかどうかが判断基準になります。

判断基準をしっかりと持っているからこそ、ぶれずに経営をすることができるのです。