【人間学と経営】「経営の5S」競争を

『子曰わく、君子は争う所無し。必ずや射か。 揖譲(ゆうじょう)して升(のぼ)り下り、而して飲ましむ。其の争いや君子なり。』

(解釈)先生が言われた。君子は、争わない。争うのは、ただ礼射ぐらいであろうか。互いに会釈して上り下り、射が終わると互いに酒を酌み交わす。これこそ君子の争いというものだ。

(解説)資本主義社会では、企業は常に競争の中にあります。買う側は、良いものを少しでも安く買いたいと思います。ですから、価格や品質、またデリバリーなどで企業は競争しています。これが「良い競争」であればいいのですが、気をつけなければ様々な弊害を引き起こしてしまいます。

産地偽装
品質の偽装
材料の偽装
長時間労働
外国人労働者によるメイドイン・ジャパン
外国人労働者への賃金未払い
環境破壊・・・

ところで、「本当に良い会社」を築くためには、バランスよく取り組むことが必要です。
従業員満足
顧客満足
社会満足
環境満足
会社満足

これを私は「経営の5S」と呼んでいます。同じするのであれば、本当に良い会社をつくるための競争をしたいものですね。