『立志継栄のすすめ』
一、企業は、社会の公器である。
二、仕事とは、誰かの、何かの役に立つことである。
三、経済とは、「経世済民」の略であり、人々が安心して暮らせる社会を築くことである。
このようなことを前提として考えると、経営に取り組む姿勢が自ずと明らかになってきます。そして、今は「立志継栄」を次のように定義しています。
「立志継栄」とは、経営者が高く清い志を掲げ、ビジョンを描き、その実現に向けた戦略を立てるとともに、短期目標、事業計画を明確にし、しっかりしたマネジメントを行いながら、志の実現に向けてチャレンジし続ける企業経営のことを言う。
1980年代から顕著になってきた現象のひとつに、「社会起業家」と言われる人たちの増加があります。ソーシャルアントレプレナー、ソーシャルベンチャー、チェンジメーカーなどと呼ばれています。ただ金儲けをするのではなく、どうせやるなら少しでも良い社会を築くための事業をしたいという人々が増えてきました。イギリスでは、それを受けて2004年にCICという法人格が制定されました。直訳すると「地域利益会社」となります。
日本でも、昔から「三方良し」と言われていることはご承知の通りですが、近年は短期的利益の追求や金融、株主尊重など、欧米の考え方に偏りすぎ、本来の考え方が見失われてしまっているように思います。今、社会は大きな転換期に来ていることは多くの方が感じていることだと思います。持続可能な社会を、そして安心して暮らせる社会を築いていかなければなりません。
そのためには、立志継栄を行う企業、経営者が増えていくことが鍵となると考えています。「立志継栄計画書」を作成することで、時流に左右されない力強い経営ができるようになります。また、社員の方に誇りや働きがいを与えることもできます。新しい社会、時代の創造にチャレンジする「次世代リーダー」の成長支援にとことん取り組んでいきます。
皆様の益々のご繁栄をお祈りするとともに、今年もどうぞよろしくお願いいたします。