これからの人生、「道」を楽しみたい!

今年、5月の誕生日を迎えると、「高齢者」になる。

自分が高齢者と呼ばれるようになるとは・・・今はまだ実感が湧かない。学生時代は、何も考えていなかった。就職雑誌を見て、ボーナスの良さに魅かれて某フォワーダーに入社。

福岡を出て、関西へ。3年目、通関士の資格をとり、26歳で結婚、28歳で長男が誕生。と、そこまでは順調な滑り出しだった。その年の暮れ、都内の営業所に転勤命令が出た。最初は、既存顧客担当で可もなく不可もなくだった。営業2年目に、係長になるも営業ノウハウは身につかず業績は伸びない。上司からの叱咤に、指導を逆恨みし、退職。30歳。

次の会社は、フルコミッションだったため、2年もたずにまた転職。32歳。そこでやっと自分の人生について真剣に向き合った。それから、人事、教育に携わり、36歳で独立。いろいろなことがあったが、お陰様で、何とか今日まで生きてこられた。

人財育成をメインに、経営者道場など、古典の教えを学ぶ場も提供してきた。自分の人生を振り返り、そして、環境危機・SDGsが言われる現代を考えた時、一番大切なことは何かが、今ならわかる。

それは、「人間学」だ。日本人は、何世紀にもわたって「徳」を大切にしてきた。徳川家康も「儒教」をベースにしたからこそ平和な時代を保つことができた。それを明治維新以降、西洋の科学技術ばかりを追いかけ自らの文明を軽んじてしまった。

友人の勧めで、36歳の時、はじめて「論語」等を買った。それから少しずつ、古典、人間学を学ぶようになったお陰で利益優先の考え方に陥らずに済んでいる。

「高齢者」となる人生の節目を迎え未来の日本人と世界に少しでもお役に立つために人としての道を学ぶ『人間学』を取り戻すことに取り組んでいこうと決めた。そして、自分自身も道を学び、実践し、人間として少しでも成長することを楽しみたいと 今、心から思っている。